00301-050204 資料の複写・iPod shuffle到着!!
朝、有斐閣からポケット六法の補遺が届きました。新民法の条文が載っています。
Mとランチ。
shioのやり方や考え方や使っている道具などをMが真似しているという話。
教師は真似されるために教師をしています。
「学ぶ」は「真似ぶ」。
すべて成長は真似に始まります。たくさんたくさん真似をすることによって摂取し、いつしか独自性をあぶり出していきます。
shioはいつも学生たちに対して「俺を疑え」と言っています。それが学問の出発点であると同時に、学生たちがshioの様々な面を批判的に見て、考えて、その上で共感できる部分を真似る。真似してやってみて、徐々に独自の世界を拓いてゆく。成長してゆく。それをshioは願っています。
気に入ったところは遠慮なく真似してください。
気に入らないところは遠慮なく真似しないでください。
教育の現場は真似です。だから教育の場で「著作権があるから……」と言うのは基本的に間違っています。
著作権法35条は以下のように規定しています。複製していいのです。 ─────────────────────────
(学校その他の教育機関における複製等)
第三十五条
1項 学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。
2項 公表された著作物については、前項の教育機関における授業の過程において、当該授業を直接受ける者に対して当該著作物をその原作品若しくは複製物を提供し、若しくは提示して利用する場合又は当該著作物を第三十八条第一項の規定により上演し、演奏し、上映し、若しくは口述して利用する場合には、当該授業が行われる場所以外の場所において当該授業を同時に受ける者に対して公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行うことができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該公衆送信の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。
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また語りましょう。
K来訪。
昨年前期にshioが講義した民法2のノートを複写させていただきました。
Kは全く別件で来訪したのだけど、shioが「そうだ、こんど民法2のノート、写させて」と言ったら「今持ってます!!」と。「先生に会うから、もしかしたら必要かもしれないと思ってなんとなく持ってきました。」とのこと。
驚きましたがなんだかふたりでうれしくて、楽しく複写しました。
複写といってもコピーではありません。Kのノートは三色ボールペンで書かれているので、白黒のコピー機でコピーしても無意味。カラーでとりたい。しかし、研究室にあるカラー複合機はA4サイズ、共同研究室にあるコピー機は白黒。別の場所に行けばカラーコピー機はありますが、shioは使いません。 デジタルカメラで撮影しました。Caplio GXで。
実はshioは従来から、資料の複写にデジタルカメラを多用しております。
一昨日も図書館の書庫で、明治時代の書物(梅謙次郎著『民法要義』)を撮影しておりました。梅謙次郎氏は民法を起草した3人のうちのひとり(あとふたりは、富井正章氏と穂積陳重(ほづみのぶしげ)氏)。彼は1910年に韓国の京城(今のソウル)で亡くなっていますので、彼の著書の著作権はすでに消滅しています。したがって、その複写は著作権の問題が生じません。著作権法31条(図書館等における複製)も無関係です。
撮影した写真はiPhoto5に読み込みます。
iPhoto5で、読み込んだ各写真に対して3つの作業を行います。
(1) 「補正」ボタンをクリック。自動的にコントラストと明るさが調整されます。ノートや資料の複写として見やすい状態にしてくれます。なお場合によってはシャープネスをちょっと上げると文字がくっきりします。
(2) 傾き補正。iPhoto5から盛り込まれた機能のひとつ。スライダを持つと自動的に格子状の補助線が表れるので、スライダを動かして写真を左右に回転させて傾きを補正します。普通の写真を撮影したときにはこの機能を使うことはありませんが、資料を複写した際には重宝です。
(3) トリミング。周囲の不要な部分を取り去ります。これも普通に写真を撮影した際に使うことはありませんが資料の複写の場合は大切な機能です。
コピーやカラーコピーと大きく異なるのは、質感まで写し取れること。
コピーをしてしまうと、たとえカラーであってものっぺりとした平板な複製物になってしまいます。でも写真でとると、元の質感も生きます。ことに100年も前の資料を複製する場合、その時代性まで取り込むことができます。さらに、資料にもやさしい。コピーをする場合にはどうしても無理に180度開いてコピー機に押しつけることになりますが、それは資料を傷めます(180度開かずにコピーする機械も図書館にあります)。一方、デジタルカメラで古い資料を撮影する場合は、片方のページずつ撮れば、90度プラスアルファだけ開けばいいので、資料にやさしいのです。
デジタルカメラで複写するコツは、明るいところで行うこと。これが結構難しい。図書館の書庫はだいたい暗いし、ライトの下で撮影しようとすると資料に影が出てしまう。光の当てる方向を工夫して、明るくして撮影するのがコツです。
S誌から電話取材。
すぐにはお答えできないので大変申し訳ございませんがお断りさせていただきました。
これからよーく考えさせていただきます。
Kのノートを撮影していると、内線が鳴る。
「先生、アップルからお荷物が届きましたよ。」
とうとう来ました。iPod shuffle 1GB。
小さい!! 軽い!!
さっそくMacに挿して充電。
Kと夕食を食べに行ってから研究室に戻り、帰宅時に首から提げてi Musiciを聴きながら帰りました。
存在を忘れる軽さ。軽薄短小って、スバラシイ!!
一昨日のエントリーにあべたかさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
もうすぐ卒業の季節ですね。6年生の担任をされていると、感慨も大きいことでしょう。
チューリップを受け取る親御さんたちはさらに喜びがこみあげてくることでしょう。
みんなのチューリップが咲くことをお祈りしております。
昨日のエントリーにまあやさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
以下ずっぴょんより。
ずっぴょん方式ということは、iPhoto4を使っているという意味ですね?
ずっぴょんは、ファイル名を付ける(変える)ということは全くしていません。
カメラが自動的に連番を振るので、そのままです。その方が、そのカメラを使い始めてから何枚目の写真かがわかるし、絶対にファイル名が重複することがないので便利です。
普段はそのように全くファイル名に手を加えませんが、キャンプの写真を配布用のCD-ROMに焼くときは別。連番を振ります。
その際に利用しているソフトは、LEAFO 2.0です。4,515円とちょっとお高めのソフトですが、使い勝手はいいです。 詳しくは次回に会ったときにでも操作をご覧に入れながらお話しします。